亀梨くんとドラマ

テレ朝の「Destiny」見てます。

(写真は「Destiny」HPより)


最近、第1話への期待感を勝手に高めがちで、「なんだかな〜」というポイントに敏感になったり、「うむ(よし!)」とかってジャッジする目線についなっちゃいます。
NHKやテレ東だとあんまそうならないんだけど、テレ朝ドラマって独特のサービス精神があるわりにある種の鈍感さもあって、自分との相性の良・不良がはっきりしやすいんですよね。

「Destiny」は、よくできたドラマだと思います。
って少し上から目線ですが、どうしても気になったのが、石原さとみさんが亀梨くんを好きになったタイミングがいまいちわからなかったこと。

思えば最初の出会いから亀梨くんは隣席の石原さんにグイグイで、それは一目惚れというにはかなり調子乗った行動。
石原さんはまんまとドギマギしてるものの、警戒感も発動していた。
そのあとすぐに仲間・友達として仲を深め、信頼関係が築かれたのもわかる。
そんで、思いがけず2人きりのドライブとなったある日の車内で亀梨くんからの突然のキス&お泊まり。
翌朝には石原さん「大好き」と言ってたっけ。
石原さんがずっとドギマギしてるのはわかるけど、それが好意と確信できるシーンはどこにもなかったように思うんですよね。ましてや大好きとまで好意を高めたシーンなんてあった?
「亀梨くんに迫られたら好きになるっしょ?」という雑な押し付けを感じたというか。
テレ朝ってこういうとこあるんですよね。
しかもジャニ系を出す時に多い。

しかし石原さとみさんはやっぱりうまいです。
「心に傷を抱えて恋愛どころではなかった青春時代」を見事に演じてくれている。

↓この端っこのモジモジ感とかうまいな〜と。

Destiny星並列もやってみたかったですが、ツッコミどころが多すぎてそれどころじゃない。
このメンバーの大学生姿はどうなんだ?という評判が湧くのもわかります。
私がこのドラマよくできてると思ったのが、石原さんの恋心は置いといても家族の悲しみをずっと抱えてきたところが丁寧に描かれてたり、宮澤エマさんと矢本さんがこの不安定な友情の柱みたいな存在感とかいろいろありますが、田中みな実さんのキャラクターですよね。

「私たち一生友達」って言う人の不穏な感じ、あれをあえて鍵となる田中さんに言わせたのかなと思うと、すごいなって。
「真樹は私のもの」「奏も私のもの」「みんな私のもの!」
不穏さが爽やかさへとグラデーションになっていくあのシーンも見事と思いました。
こういうことを言うタイプは、「一生」という確さを追い求める熱量と不安感で常に揺れていて、田中さんが壊れていく経過はリアルでした。
しかも被害者・加害者、どちらにも極端に振れそうな危うさもある。
「一生って言ったのに裏切った!」って言う側か、「彼と寝ちゃったわ(欲しかったのよ)」と開き直る側か。

そんな田中さん=カオリが好きなのが真樹(亀梨くん)
また真樹という男はやたら距離が近い。
上記の写真もそうですが、すぐ肩組んでくるイケメンって大体信用ならないですよね。
って、真樹は確かにそんな男になってしまった。
カオリの死のあとに失踪したり。

そんで真樹の失踪でボロボロに傷ついた奏(石原さん)を支えてきた現恋人が安藤政信さんと。
あんなに広い家で同棲しててもプロポーズ断っちゃうのかな〜。
真樹が愛おしすぎて?
そんなに真樹が魅力的に描かれてたようには見えなかった。
就職や勉強を避けたがるふわついたところを奏に見下されてましたよね。
やっぱり「イケメンだし」ってとこで亀梨くんだけ設定が雑になってる気がする。
傷ついた自分を長いこと見守ってくれて、知り合ってから付き合うまでたっぷり時間かける牡牛座の安藤さんの方が信頼できるでしょう…と思うんですけど。

真樹は失踪直前、部屋にいた奏に「ちょっと女に呼び出された」と冗談めかしていた。
魚座だなーと思った。
牡牛座の安藤さんはそういうことを言わないと思う。
いや、役でね。
どうしても牡牛座は朴訥・誠実な役が巡ってきやすく、どうしても魚座は軽薄なモテ役が巡ってくる。

亀梨くんといえば「野ブタ。をプロデュース」ですが、実はこれ以外のドラマをほとんど見たことがない。
Going!は時々見てます。
あとわたせせいぞうさんとのSWITCHは見た。
「ハートカクテル」も録画してましたよ(声だけ)
これだけじゃ亀梨くんを知るには全然足りてないんだろうけど、それにしてもわからない。
亀梨くんという人を、わかりたくても全然わからない感じは何なんだろう。

私が勝手に感じる亀梨くんですが、「自分色のない真面目な人」という感じ。
Going!という生放送でも上田晋也にツッコミを繰り出しつつ礼儀正しさは崩れない。
たまにホームランチャレンジとかしてますが、「くそー!」とか言いながらそんなワルそうでもない。
真面目そうなんだけど地味さを感じるわけでもなく、部屋での亀梨くんを想像するならアイスのCMみたいに色気出しながら食べてそう。
あのCMのありえなさを亀梨くんは部屋でやってる気はするんですよ。

そんでホロスコープを見てみたら、月が獅子座でした!
月獅子って、1人でいてもなんか演じちゃうんですよ。自分に没頭するというか。
一方、太陽魚座の人も「この場に染まろう」という意識が強い人。
「求められた役割」に忠実になるほどに無色透明感が増す特殊能力があるというか、同じく魚座の松下洸平さんもどんどん透明になってる感じがします。
もし亀梨くんが芸能界の人じゃなく労働にいそしむ庶民だったら、「やれやれ」って労働者っぽく太陽を仰ぎ見ながら仕事をするんだろうし、警察官だったら駅の隅で眼光鋭く職務を全うしてたと思う。
レシーバーをそれっぽく口元に当てて。
父親になったら模範的な振る舞いをするんだと思うけど、それは父性由来というより、それっぽく演じるんじゃないのか。
いや、わかんない。私が勝手に感じたことです。

亀梨くんは実に魚座がちな人で、太陽の他に水星・金星・木星も。
水星以外は冥王星とトライン。
運命性としては「魚座的」なことがとことん発揮されるのでしょうね。
だから歌手・芸能人という道はぴったりとも言える。
わたせせいぞうさんのイラストが好きと知ったとき、なんか嬉しくなりました。
少しだけ亀梨くんの実像に触れられた気がして。

火星は射手座で土星とコンジャンクション。
これが真面目さのゆえんかな。
ホームランチャレンジのために努力したり、野球も真剣に取り組んでいる。
その火星は月とトライン、金星とはぴったり90度。
中性的でしなやかな面もある一方、「男とはこうでなきゃならない」という観念も強そうです。
本当は、もっと自分に没頭したいし無邪気でいたい、適当でありたい。
でも世間が自分に求めるものは「女性に惚れられる男」「国民的アイドルとしての真っ当さ」であって、自分の一部を漂白して期待される優等生感を前に出すよう「演じてる」んじゃないかな。
亀梨くんだけじゃなく、ジャニ系の多くはこういう売り出され方で気の毒に思ったりする。

昔、キョンキョンと噂ありましたね。
亀梨くん22歳、キョンキョン42歳。
あのころ、キョンキョンは亀梨くんのしなやかさと無邪気さを愛したのではないか。
わかりようがないけど。
「野ブタ」で修二は彼女持ちだったけど、信子に会うとまた違う自分が引き出される。
そっちの自分でいるほうがなぜか楽しくて、そう気づいたら彼女ともギクシャクしてくる。
たぶん「男」とか期待されない自分。
人の目に映る数%の責任感を「自分の全部」として振る舞えるけど、本来あんま責任取りたくなさそうな。
「Destiny」の真樹にちょっと違和感あるのは、その逆として描かれてるからかも。
責任感なく振る舞ってるけど、本当は1人の女性を愛し守り抜ける男・真樹、みたいな。
とかいって今後も楽しみです。


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