ついに「まんぷく」最終回

明日で「まんぷく」が最終回。
このドラマを見ていた時間、なんて平和だったんだろうと改めて思います。

ドラマ自体は特に後半、なんてことのない物語がずっと続きますが、そんな中でも主役・安藤サクラさんのバリエーション豊かな表現力に惹きつけられっぱなしでした。
驚き方・萬平さんの称え方・お母さんとの衝突の仕方・喜び方・おどけ方…

あと、「普通」にまみれてるように見えて生前葬とか咲姉ちゃんのたびたびの出現とか、幸のレオナルドからの振られっぷりとか、さらっとシュールなことが盛り込まれてるんですよね。

すごい印象的なのは、イッセー尾形さんが萬平さんの顔相占いで晩年の成功を予言したとこ。
こういう目に見えない・信じるしかないことを描かれるドラマが個人的にとても好きです。
あと大谷亮平さん演じた真一さんの誠実さがとても癒しでした。個人的な最優秀助演男優賞です。

なんといっても福ちゃんのおばさんっぷりですね!
これまでの朝ドラで、頭にネットつけて中年演じたヒロインっていましたかね。
(いや、いないはず)

なんでこんなに違和感ないんだろう(笑)

福ちゃんがサザエさんみたいな髪型になってから、動きまでが一気におばさんっぽくなり、それがなんとも楽しかったです。
あんなにおばちゃんっぽさ全開のヒロインいなかったですよね〜。

そして今日の服!

カーディガン?の襟のビラビラも気になりましたが、中の緑色のブラウス。
そして首元におなじみのスカーフ。
「全部取り入れちゃう」という大阪のおばちゃんっぽさが笑えます。
ビラビラを誰かに褒められたら、「ここいいでしょ〜」って得意げに微笑む福ちゃんまでイメージされてしまう。(写真はいずれもまんぷくインスタより)
仲良くしたいって思うんですよね。
後半は特に萬平さんの頑固さが気になってたので(幸とか若者への厳しさとか)、福ちゃんによる仲裁をいつも期待して待ってました。

ちょっと前に見たまんぷく評で、とある業界の方が、「いまだに”何があっても夫を支えますというヒロイン”」と、ちょっと批判的なことを述べられてたのを目にしました。
「夫に従う」その信念がまっすぐすぎるほどの福ちゃん。
それでも気持ちよく見てられたのはなんでだろう。

それは安藤さんから滲み出る「柔軟さ」だったのかなぁと思います。
でも安藤さんは太陽水瓶座・固定宮。

「でも固定宮」って言うのももう違うとは感じてます。
というのはこれまで何度か綴ってますが、「固定宮だからこその柔軟性」を感じることが多いんですよね。
ま、安藤さん=福ちゃんとして、「萬平さんについていく」というところが水瓶座・固定宮っぽい信念だとして。
安藤さんは月が双子座、水星・金星が魚座。
太陽も限りなく魚座に近いということで、柔軟宮がちでもあります。

福ちゃんのスタイルとしては、「えーーっ!!」って驚きながらも、必ず「いったん吸収する」
「うん…?」って目をくるくるさせて、「それいい考えと思います!」って感心&肯定。
その時間差のある肯定感が、なんか良かったんですよねぇ。

安藤さんの「おばちゃんっぽさ」は、太陽・木星のコンジャンクションから滲み出てたんじゃないでしょうかね。

太陽ー木星がアスペクトすると、「おおらかさ」「ボケ味」が出てくるのです。
私は太陽期、どうも人にバカにされてるみたいだと思って占い師に相談したことがありますが、太陽ー木星のスクエアを指摘されました。
スクエアってネガティブなイメージばかりあったので、そうじゃない視点はすごく救いにも勉強にもなったものです。

で、安藤さんですが、魚座水星金星と射手座火星土星もスクエア
この土星がなんとなく、松坂慶子さんに思えるのです。
しかも火星がくっついた土星=私は武士の娘です!

そのやかましい土星に、福子はいつも横槍を入れられる。
金星とのスクエアということで、金星期は萬平さんとの結婚反対から始まり、結婚しても「なんであんな人と」「萬平さん嫌い」ってずっと言われ続けたり。
松坂さんのキャラクターでずいぶんコミカルに描かれてましたが、あれが実生活だったら相当深刻な事態ですよね。

先週、「あさイチ」に安藤サクラさんが出られてました。
トーク番組でのサクラさんは、もれなく水瓶っぽくふわふわ。
水瓶×魚×双子って、独特なあやしさがにじみ出ちゃうんですよね。
大吉さんの、「この話がどこに着地するのか…」を辛抱強く待ち続ける表情のほうに胸がざわざわするほどでした。

それにしてもお顔がなんとも福々しい。
ずっと見てたいような可愛らしさです。
どんどん美しくなられてるのでしょうね。
「愛のむきだし」のコイケと同一人物とは。
でもちょっと前までサクラさんは闇を抱えた役こそ輝くと思われた人ですよね。
「万引き家族」は、闇があるのにそれを闇とも自覚せず、なんとしても普通にまぎれこんで暮らしてやるという野性味と生活感のあふれる役でした。
背面フルヌード。
それでも慌ててパンツをはく器用さが、どこか福ちゃんとも通じる不思議さ。

でも不思議じゃないのか。
それが滲み出るサクラさんということかな。
「まんぷく」で子どもたちがいじめられて帰ってくるシーンでは、「ラーメン屋の何が悪いのぉぉ!?」って涙の怒り。
あそこで「万引き家族」を感じた人も多かったと思います。

サクラさんも、「万引き家族」があってこその「まんぷく」・福子だとおっしゃってました。
立派とか立派じゃないとか、誰の何で測られてるの?ってことへの疑問・怒り。
夫がまんぷくラーメンを発明したとしても、大阪の街を買い物袋さげて歩く福子はいたって普段通り。
サクラさんもご両親は有名人だし、おばあさまのしつけが厳しかったというお話からは、お育ちの良さも感じられます。
それでも自分を絶対高いところに置かない。
自分の努力とか大変さをことさら大きく言わない。
そこに好感を抱いちゃうんですよね。

お次のヒロイン、広瀬すずさんにまで中年っぽさを求めたりはしませんが、あぁ今度は何を楽しみにすればいいかなぁというちょっとした絶望感は「ロス」ってことかな。
ドラマが始まれば、またあれこれ興奮していろいろ綴りたくなるんだと思います。
それにしても次の朝ドラにはやたら美形が出てきますよね。

「明るくていい人」今どうしてもこういうのが求められちゃうだろうけど、美人にいい人まで演じられたら、庶民の心は腐るばかり…
ってのは大げさですが、サクラさんが演じてくれた福ちゃんのように、コミカルさ、ダサさ、必死なときの変顔、、、このあたりにまで心寄せられるようなヒロインを、各局新ドラマには求めたいところです。

明日は福ちゃんと萬平さん、世界のどこかへ旅して帰ってきて終わるのかな!お母さんも随行か!?

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