カモンエブリバディ!セレブリティ

今年も岡村ちゃんのツアー「セレブリティ」に行ってきました。
中野サンプラザです。
席は前の方、しかもマイクスタンドからまっすぐの真正面!

ツアーの合間、岡村ちゃんはNHKラジオでも50分語ってくれた。

「岡村靖幸のカモンエブリバディ」

多田玲子さんによるイラスト。
このイラストがまた可愛くて、本当に岡村ちゃんの世界観ってこんなイメージです。

中野から帰ってきて、岡村ちゃんの声をタイムフリーラジオで聴きながら寝る。
こんな乙女なことさせる魔力が岡村ちゃんのライブにはあるのです。

今回のライブは、全体的にアダルトなムードのアレンジに感じました。
例えばこれまで「ヘアー」では「ワーっ!!」「ギャー!!」とかの盛り上がりだったけど、今回はちょっとクールに「ヒューゥ!」って感じだった気がした。
そしてエロもぶりっこもピリッと少々でした。

ラジオでは、ファンからの質問メールに実に丁寧に答える岡村ちゃん。

多くの人に知られるようになったからと言って、それが「寂しさからの解放」にはつながらないとはっきり言っていた。
そうなんだ!と思ったと同時に、やっぱり置いてけぼりにしない人だと思った。

岡村ちゃんはラジオでは意外なほどにシャープなものを漂わせていた。
合理性というか、風星座っぽい感じ。
それは決して冷たいわけでもドライなわけでもない。
岡村ちゃんは火星が天秤で木星が双子なんだけど、そのあたりのそんな感じ。
「あれ」と「それ」をごっちゃにしないで、「それはそれ」という冷静な視点に救われる思いがしたんですよ。

ライブではやっぱ「火」の男性。全身燃やしてた。私も燃やされた・・・
太陽と水星が獅子座の岡村ちゃん。
本当に火の人っていうのは、惜しみがない。
振り切れてる。誰も真似などできないくらいに全身全霊。
それは前日に見た三浦春馬さんもそんなふうで(太陽牡羊座)
また大人計画の松尾スズキさんにも思ったこと(太陽射手座)
彼らが燃えれば燃えるほど、誰彼の胸も熱く焦がして。
それは1日で終わる熱さじゃなく、「よーし!」だなんて一体どれほどの人を焚きつけてきただろう。

それで岡村ちゃんはなんといっても優しい。
優しくて、柔軟。
月魚座っぽさかしら。
その優しさのスケールはとても広いのです。きっと多くの誰かをすくい上げたり、誰かに希望を灯す。

「できるだけ純情でいたい」
なんて優しい曲なんでしょうね。
また、なんで一番新しいアルバムで、あんな名曲を生み出せるんでしょうという驚き。

岡村ちゃんと今最も仲が良いという川谷絵音さんがラジオで言ってたのが、例えば「だいすき」と歌うって、実はとてもかっこいいじゃないかってこと。
アイラブユーとか愛してるとかはあっても、「だいすき」をサビに持ってくる曲は見かけないと。
確かに!!
「できるだけ純情でいたい」も、サビは「とにかく好きだよgirl」って歌ってくれてる。
「とにかく」ってのが岡村ちゃんです。
なんやかんやあっても「とにかく好き」、それでどんだけまた幸福へリスタートできるかってね。
私の中じゃいつからか、「とにかく好き」が月9並みに高いところへ置かれるようになってしまって、「どうせ」とかで塗り固められる日々なんですよ(どうせ)

新曲の「少年サタデー」の歌詞。
何歳くらいの人にエールを送るとか、そんな明確なターゲットはないだろうけど、どうしても同じ世代を生きてる40・50代の人たちの青春時代に触れてきてる気がするのです。

くせのある妙な話し方 寂しさをどこか隠してる
メガネとったらめかしこんで
ローラースケートのドライブしよう

ローラースケートでドライブ、光GENJI!!って夢の詰まったあの時代を連想する世代。

夢見がちな乙女から大人びた日がきたとしても

夢見がちで乙女って私のこと?ってみんな思うだろうかな。

君のフレッシュな涙とスマイルを忘れないように
心のポーチにしまっておこう

ポーチ!!!
私のポーチには現在ティッシュと熱中症対策のタブレットが入ってます。

・・どんなふうに解釈したって岡村ちゃんは「違う」とはきっと言わないんだ。
とにかく嬉しかったのが「くせのある妙な話し方」の子たちを見つめてくれてた岡村ちゃんだってこと。
なんとなく、今再放送中の「あさが来た」のぶちゃんにも思えたりして。
あの子を見出す視線が、吉岡里帆というスターを生み出してねぇ…
誰にだってそんな潜在性があるはずで、でもこんな世の中じゃ誰かに見出してもらわないと羽ばたけない気もしてるから、岡村ちゃんのライブに行って、叶えられなかったあれこれを癒すんだと思うのですよ。

ライブで嬉しかったのは「嵐の気分」です。
歌詞が好きなのです。

ほらやっぱり いつだって 俺ん家へ来いよ

そんでそんでそんで 着替えを持って 全裸のままで

岡村ちゃんの曲で「来いよ」って命令調は珍しい。
恋に戸惑っても、理性を失ったりはしない(であろう)岡村ちゃんが、この曲ではどうしようもないもやもやと戦ってるみたい。

「はじめて」と「バスケットボール」も演奏してくれました。
まっすぐで青い曲なのです。
岡村ちゃんは澄んだ声を響かせてくれました。

ライブは生きる活力!おおげさじゃなく。
私はまだ何かやれそうだ。
いつもそう思う帰り道です。

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