悲しみよこんにちは

「悲しみよこんにちは」といえばフランソワーズ・サガンの小説。
斉藤由貴のシングル。
安全地帯にも何か…と思ったら、それは「悲しみにさよなら」でした。
「悲しみよこんにちは」、本当素敵なタイトル。

ここのところ、つらい・悲しいが続いた日々。
それは仕事への遅刻から始まり、苦手な男性を避けたはずなのにばったり出くわすというささいな出来事に「ツイてない…」と思うのも懐かしく、実家のオス猫が死去。
働き方改革の波もいよいよ押し寄せてきて、月にどのくらい稼げば生きていけるかを友人と計算してはため息。
避けてた男性が夢にまで出てきて夢でも逃げたりビクビクして不眠気味。
オス猫の火葬のために葬儀屋さんが引き取りに来てくれて説明を聞いて…という一連の手続きは本当にお葬式のよう。
母もなぜか今ネガティブみたいで、母子ともに心身疲労。
・・なんてことが1週間で一度に起こると、これから悲しいことしか起きない気がしてまた眠れなくなる…そんな日々でした。
しかし「眠れない」というのは心に相当よくないですね。
今朝はやっとぐっすり眠れました。

 

もうやせ細っていた猫。
猫が逝ってしまうのは、こんな日なんじゃないかと思って実家に帰ったら、家に着いたときにはすでに死んでいました。

母が台所で食事支度中にひとりで息を引き取ったのかと思うと、そのショックは時間を経るごとに押し寄せてくる。
でもメス猫が第一発見者だったんじゃないかとも思う。

葬儀屋は、なんとなく牧歌的なところをネットで選んで決めたのだけど、少々牧歌的すぎたみたいで、70代くらいのおじさんが引き取りに来て延々長話。
母と私はこれもあって疲労…。
でも届けてくれたお骨と一緒に写真や手紙、しっぽの毛までかわいらしくカゴに入れてくれたみたい。
あのふわふわした毛は死後硬直してもふわふわだったから、燃やされてしまうのは残念…そう思ってただけに、自慢のしっぽが一部でも残ってくれたのは救い。

 

40歳を過ぎると、「これから悲しみしか待ってない気がする」という会話がすごく増えてくる。
この会話がとても嫌で、そんなことあるはずがない!とムキになったこともあったかもしれない。
私もきょうだいと10も年が離れてるし、これから誰かを見送り続けることに耐えられるだろうかと悲しんだことはあったけど、一晩の感傷にすぎなかった。
それが、仕事や給料がぐっと減るかもしれない現実は、思いがけず心を脅かすんだなぁと思ったんですよね。
今ちょっと勉強してることに希望を抱けたのも、給料が安定してるから。
介護未来をたくましく描こうとする気力も、安定的な生活だからこそみなぎるものだったかも。
といっても、いきなり生活が脅かされるわけではありません。

人生のどこかで明らかに下り坂モードになる。
眼に映るものみんな枯れていくというか、それはしょうがないこと。
家も庭も本もみんな古くなっていく。
それらをこれから片づけるばっかりの人生の始まりとも言える。
自分も衰えていくのにね。
それこそお金があれば、なんでもお金で解決できるという心身の負担軽減。
でもそういうののために今あくせく働くというので本当にいいのかな。
ずーっとこのあたりの思いを抱えながら、とりあえず生きてきましたという生き方で本当にしょうがないのかね。

 

オス猫は、お盆休みのころから食欲がなくなり、どんどんやせ細っていき、1日・毎時間「まだ息してる!」「今日は水飲んでる!」と確認してはほっとする8月後半。
でも「どんどん」だんだん」というゆっくりした時間の経過は、本当に穏やかな死への準備。
おかげで悲しみもいくらか和らいだように思います。
死を受け入れる準備。
それがかなわない別れも誰かにはあるだろうけど、長い準備も精神的に疲弊してくるから、どっちもそれなりの幸不幸はあるのかな。
そういう振幅を体験して人はたくましくなってね…。

私は「依存する」といつも引き剥がされるのです。
そりゃ末っ子なので適度に甘えたりお願いしたりは得意ですが、依存・頼りすぎという魂胆を持つと必ずうまくいかない。
「そうはさせない」という何かにいつも自立を促されてきた感覚があります。
こんな私は、だから「結婚さえすれば」というところも見透かされてきたんじゃないかね。
神とか運命の前に、男に?
40前後でやっと「しゃあない、ひとりでやるか」と覚悟を持ってからは、ひとりであれこれ決めたり予測立てることにスムーズさが出てきた気もしますが、弱みを見せる場所がどこにもなくなります。
それでも、それですらも私はこれでいいのだとも思う。
が!それがポッキリ折れてしまうかも…と思った近頃のメンタルには自分でもショック。
今、新月2日前だからかな。
ちょっと眠れるようになっただけでずいぶん気力は取り戻されました。
また私はこうして書いてるということに癒されてるともいえるのです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
しばらく日記や感想文が続くかもしれません。

グッバイ!立派な尻尾の君…!

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