昨日は映画「パラサイト 半地下の家族」を見に行ってました。
「ネタバレ厳禁」のお願いつきの映画って最近増えましたね。
「パラサイト」はまだ上映してるので私も注意しますが、ある程度のネタバレは後半に書くこととして、私なりのしょうもない感想を書いてみます。
(グロがあるかないかも下の方に書きます)
まず格差は顔にも出るわけ?というのが最初の印象。
韓国では映画のような半地下生活は現実としてあり、主役はその家族。いわば貧困層。
その家族が富裕層と関わる物語ですが、顔つきがもう違う。
富裕層は整形する金もあるから?と思ったのですが、あれは映画的な誇張なのでしょうか。
韓国はドラマも映画も日本よりずっとスケールが大きくすばらしい作品が多いですが、主役級の整形っぽさと、主役級じゃない人とのキャラの差はやっぱり気になるところではあります。
それでもパラサイトは、イケメンを主役に据えてないっていうのがいいですね。
いや、半地下家族の息子・ギウだって、東方神起の中にいても不思議じゃないのかもしれません。
このギウ役のチェ・ウシクさんは牡羊座の29歳です。
娘役のギジョンがまたすんごい魅力的です。
最初こそ幼い印象でしたが、どんどん魅力や迫力が溢れてくる。
このWi-Fi電波探るシーンがどれだけ平和で可愛らしかったか…と切なくなります。
ギジョン役のパク・ソダムさんは、ベリーショート時代が剛力彩芽さんに似ています。
もし日本版あるとしたら、ギジョンは剛力彩芽さんで決定。
同じ乙女座だし、こういう毒のある役のほうが剛力さんをより輝かせるんじゃないでしょうかね。
富裕層への存分の毒吐きを期待します。
これまたギウの友人・ミニョク役の男性が東出昌大さんに似てたのです。
パク・ソジュンさん。
「日本でも絶大な人気」と言われている方。
西島隆弘さんにも似てますが、ここは東出さんに枠を譲ってほしいものです。
富裕層家族の妻がまたむちゃくちゃ美人。
これは日本で誰だろう?というレベルではありません。
こういう演技力であんなに体当たりな姿もさらけ出し、どの角度からも美しいなんて、ちょっといないのではと思ってしまう。
体当たりというのは、まぁまぁまぐわってるということですが、日本だとそこまでできる女優さんは限られてるような。
なんでも蒼井優さんにお願いするわけにいきません。
木村多江さんだと無邪気さに欠けるし…。
なぜか日本の女優さんは幼さが目立つように思うんですよね。
どうしても「万引き家族」と重ねてしまいますが、日本だと安藤サクラさんくらいじゃないですかね、メジャーな女優さんでアダルティーな体当たり演技できる方。
尾野真千子さんも良さそうですが、セレブなのにドスがきいちゃいそうです。
チョ・ヨジョンさんはなんと39歳。水瓶座です。
そして富裕層の夫役がこれがまた…。
韓国のセレブって本当にこういう人たち??
この方の日本版は原田龍二さんか谷原章介さんか迷うところです。
車の中で○×△…というセリフがあるので、やっぱ原田龍二さんかな。
イ・ソンギュンさんは魚座です。
韓国でも隣星座で家族役なんだと嬉しくなりました。
主役は半地下家族父役のソン・ガンホさんなのです。
この方は超名優なのですね。
私は本当にそういうのが疎くって…。
しかししょーもない父ちゃんだったこの方の演技に確実に惹きつけられる。
アハ体験のように表情がいつの間にか変わってます。
前どんな顔で暮らしてたっけ?ということが思い出せないほど。
コメディもシリアスもホラーもできる方なのでしょうね。
ソン・ガンホさん山羊座。
やっぱり本来まとも路線だからこそ、そこからガクッと外れたような演技ができるのかな。
ソン・ガンホさんの妻役、チャン・ヘジンさんが同い年というのが衝撃です。
この方は乙女座。
ポン・ジュノ監督も乙女座で、セレブ夫婦の娘・ダヘも乙女座。
乙女座がすごい関わってる映画です。
やっぱり上り詰めていく者への辛辣な視線・羨望の裏の憎悪は乙女座が演じるとぴったりはまるんでしょうかね。
ダヘはセレブなのですが、なぜかいつもぶーたれてます。
まだ小さい弟に親の愛が集中してるように感じられるからでしょうか。
その弟役のダソン10歳は蠍座でした。
ダヘ役は乃木坂の誰かから選出されそうです。でも濃厚なキスシーンもできなければなりません。
この半地下母役の方も、前半どんな格好で表情だっけ?と思い出せなくなるほど変化します。
韓国では女性が圧倒的に強くて賢いのでしょうか。
そんな賢さに男性も惚れ込んでいる…という情景は、日本でもなぜか貧困ものでしか見かけない気がします。
「万引き家族」もそうだし。
このドラマに欠かせないのは家政婦です。
ムングァンは水瓶座。セレブ夫婦と星が近くてやっぱ同居人的?
この家政婦vs半地下家族のあれこれは笑えました。
でもこれ、日本じゃやれないんじゃないですかね。
ひどっ!わりぃな〜ってあたりが笑えちゃうんですよね。
でもここで笑った自分にも罰が下っただろうか…と思うほど後半、家政婦にいろんなものを見せられます。
ここからはちょっとネタバレ。
ムングァンが北朝鮮女キャスターのモノマネをしたところはかなり興味深いシーンでした。
そりゃ可笑しいけれど、韓国人にとってあれはカジュアルなギャグ?と、それとも「引くわ〜」というとこなのか、わからないんだけどとにかくすごかった。
日本じゃお目にかかれないとても面白いシーン。
あと、私は極度にグロ苦手なので、そんな私からしたらグロいシーンは確実にあると言えます。
とあるとこからしばらく薄目状態で、スクリーン底部の字幕しか目に入らないようにしつつ片耳も塞いでた。おかげで超重要なところを見逃してしまいました(あとから人に聞いて理解する)
ここからグロ!ということはわかりやすいので心の準備はできそうです。
今の映画は目に入る映像より音の方がリアルってこともありますね。
頭蓋骨が相当硬いものに当たる音はまたリアルで不気味でした。
韓国の貧困層と富裕層の差とか、あるんだろうなとは思ってもどういう感じとかの想像は及ばなかった。
それをこの映画ではすごくわかりやすく描かれている。
富裕層の家から半地下の家に徒歩で戻るには、階段を何段も降りていかなければならない。
まだずっとこれでもかと思うほど下へ下へ。
そのシーンはなぜかとても美しかったのです。
でもそれも途中まで。
ポン・ジュノ監督は「水」を印象的に描くと言われてるそうですが、形のない水が場所によってこうも変化するかというあたりの見せ方は、なんにつけ疎い私にもよくわかった。
それでもここが私の生活場所…というようにギジョンがタバコを吸うシーンは本当にかっこよかった!
賢いのもたくましいのも、本当は「持たざるほう」かもしれない。
なのにね、優先順位はずっとあと。
「パラサイト」を見てる間じゅう、何度も書いている「マウンティング」がどうも思考に絡んできました。
相手が自分を上回ってきそうなとき、上回ってきたと感じたとき、みくびってた思惑が外れたとき、人は人を嫌うのかもしれない。
おちょくることで対面を保ち、優位に立った気になっといて絶望を刺激されれば憎しみが一気に増殖もする。
セレブだからってオール勝利というわけじゃない。
それぞれ何か弱点を抱えてるから、目に見えない力関係は一層複雑になる。
そんな人ばっかりじゃないはずだけど、私はそんな感情を映画の中に重ねました。
(写真・動画はパラサイトのHPより)
TV版を見た感想もこちらに書きました。
→「パラサイトの感想その2」