「愛の不時着」10話まで

今の心の救い → 「愛の不時着」です。

10話まで見ましたが、9話が最大のヤマ場でしょうね。
このMVは8話、9話あたりです。

7話までは「泣ける」ということが信じられませんでした。
それくらい明るいコメディー。
職場の愛不時先輩からの「そのうち泣けるから」という言葉は真実だった(疑ってた)。
やっぱり主役のセリが韓国にいよいよ戻る → リ・ジョンヒョクとの別れ、ここですね!

でもいきなり9話見ても泣けないはず。
1話で2人出会って、すぐ韓国に戻ることを試みて失敗して、そのあと北朝鮮での暮らしが9話までずーっと続くこのジラしというのかしつこさには負けました。
観てる自分もいつの間にか北朝鮮の村人、いや、北朝鮮に迷い込んだセリの気持ちになってたかも。
最初イケメンとも思わなかったヒョンビンをセリと同じスピードで好きになってしまうのです。
キスシーンに久々萌えました。寝る前にヒョンビンを思い浮かべる日々。

ヒョンビンだけじゃない、リ隊長のポンコツ部下4人にも家族みたいに愛着湧くし、北朝鮮村の主婦仲間の1人にもなった気分。
リ隊長の婚約者・ダンも高飛車な女で最初憎々しかったのに、「いい子やね…」といつの間にかおばちゃんの気持ちになっている。
なんたってク・スンジュンであり!
かつてセリに婚約破棄されたチャラい実業家のチャラい男気が!!泣けるのです…

そして9話でやっと気づきましたが、ダンの成金母と叔父は「パラサイト」にも出てたんですよね。
パラサイト家族の母役ということは私と同い年。チャン・ヘジンさん。
びっくり!あんなに上沼恵美子さんっぽいのに…
叔父がまた地下室男とは驚愕です。めっちゃいい役になってる。

韓流ドラマって「蠍座」の世界だなぁと思いました。
しつこい・長い・泣き必須・情が移りすぎて自分が変容してる。
最初数話は70分で、これでも長いと思ってたのにいつの間にか1時間半とかになってた…。
しかしこれもニクい。
あの世界から離れたくなくなるんですよね。
なんなら北朝鮮のあの舎宅村の暮らしに昔懐かしい温かいものを感じてしまう。

ツッコミどころはたくさんあります。
まず普通に考えれば1話でセリは死んでておかしくない、危険な地雷原の中を走り抜けるなんて。
韓流の特徴って「奇跡の連続」というのもありそう。
あとセリの服が毎回可愛らしくて、どこで調達してきてんだろう?と。
なんたってセリ&リ隊長が「運命の2人すぎる」という。
日本では運命の2人ドラマが廃れかけてますが、韓国ではまだこんなロマンチックに描かれるんだなぁというのが楽しい。
ツッコミどころが多くても、ドラマの舞台が北朝鮮というところでもう降参なのです。
何かしくじれば「死」がちらつく。その緊張感が毎話あるのでもう韓国にはかないませんよ…。
そして「愛の不時着」という大映ドラマのようなタイトル…なぜ…。

とにかく登場人物一人一人について語りたいほど愛着が湧いてます。
主役2人のホロスコープも興味深いものがありました。

ユン・セリ役:ソン・イェジン(38歳・火星期)
太陽山羊、月獅子、水星水瓶、金星水瓶、火星天秤

ソン・イェジンさんの代表作は「私の頭の中の消しゴム」なんでしょうかね、日本でメジャーなものだと。

まず太陽が冥王星とスクエアということで、こういう方は「国家」を前にどうしようもない境遇の役が実に多いです。
しかもセリは韓国でトップクラスの女実業家で、ここが山羊っぽい。
でも地球星座・蟹的に「家族」がテーマでもあるんですよね〜。
家族との縁も愛も薄いからこその最大のテーマ。

太陽はドラゴンテイルと合なのです。
これは「縁のある(夫となる)男性のマイナー感・悲しい境遇」として表れやすいですが、ヒョンビンと結婚するかはまだわかりません。
でも恋する男性が北朝鮮軍の人だったらやっぱりこういう表れ方でしょうね。
しかもリ隊長自身、悲しさをまとってます。

水瓶座の水星金星は、「いかにもユニーク」
北朝鮮の村人に「既読スルー」とか通じるわけもなく、セリの言動一つ一つがみんなに「???」と思われる。
獅子座の月は、ソン・イェジンさんのコメディエンヌっぷりでしょうね。
うまいなぁぁと思うし、38歳独身だからこそ表現できるイタさと思う。
ソン・イェジンさん自身もワーカホリックで、独身であればこそ見えてくる景色があるはずということで独身貫いてるそうです。

 

リ・ジョンヒョク役:ヒョンビン(37歳・火星期)
太陽天秤、月射手か山羊、水星天秤、金星乙女、火星射手

ヒョンビンさんの月もドラゴンテイルと合なのです。
「縁のある(妻となる)女性のマイナー感・悲しい境遇」は、家族愛に満たされないセリと重なります。

また金星乙女っていうのがね!
「出会う女性がこじらせ」とも読めるし、ヒョンビンさんもこじらせ気味。
その金星は海王星とスクエアで、なんたって非武装地帯に不時着した奇怪な女性と出会うんだから。

月は射手か山羊か不明ですが、あの折り目正しさは山羊なんじゃないかと思います。
「縁のある女性は実業家」という感じもする。
このリ・ジョンヒョクという男が頭脳明晰・運動神経抜群・危機察知能力完璧な男(火星射手×金星乙女っぽい)
このありえないほどのスーパーマンぶりは、「非武装地帯の軍人」という緊張感ある設定でオールOK・すべて納得してしまいます。
「目の前の相手を守る」
ここにとにかく忠実で、そこに「愛」が絡んでしまったら命がけで抱きしめてくれる。
何回死の危険があったでしょうね。
でも本来はピアニスト。それが天秤星過多からも溢れてます。

 

北朝鮮の人って本当にあんな何も知らないのかな。
「ヤバい」「ムカつく」というセリの言葉にも「ヤバ…うん?」とピュアな目を向けてくるヒョンビンが愛おしいです。
軍人の中に1人、韓流マニアがいて、このジュモクという男は和牛の水田さんにそっくりなのですが、いい活躍ぶりで!
「南の人は愛が高まるとどうなる…?」ということをみんな知らなくて(ほんとかよ)、ジュモクが得意げに「キスですよ」とか教えてみんな面食らうという。
「チェ・ジウに会いたい」というジュモクの夢を聞いたセリは、「南北統一したら私が会わせてあげるわ。アハッ!」てな感じでからかいますが、どうやら本当に会えそうな感じ。
10話では軍人メンバーが「YOUは何しに韓国へ?」状態!

 

回を追うごとに愛着が増すのが、リ隊長の婚約者・ダンです。
この方は若い頃の浅野温子さんにそっくり。
キツそうな目をしてたのになかなかドジっ子で、ダンも初恋をこじらせたウブっ子でもある。
ダン役のソン・ジヘさんは太陽乙女座で、金星乙女でもありました。
こじらせるほど可愛いはずなんですよ…。
そしてなんと射手火星とテイルが合。縁のある男性の特殊性まで浮かび上がってます。

ダンとこれから仲を深めるかも?という男性がク・スンジュン役のキム・ジョンヒョンさん。
韓国の実業家で、違法なことをする気満々で平壌に入ってきた男。
セリに婚約破棄されたものの平壌で再会して運命感じちゃうという、そのあたりから可愛げが増してきました。
この方はなんと三浦春馬さんと生年月日同じ。
ということはこの方も月とテイルが合なのです。
もしダンと結婚したら、「妻は北朝鮮人」というマイナー感の表れにも思えるし。ここまで出るのかと不思議です。
キム・ジョンヒョンさんは、2018年にはメンタルの不調で役を降板されたそうです。
役に没入すると摂食障害にもなってしまうということで、三浦春馬さんの全力感と重なります。
役ではチャラいんだけどすばらしい演技なのです。
熱い演技じゃないのに、ワルの中の数%の良心に胸打たれる。表現の星のもとに生まれてきたことは間違いなさそう。

キム・ジョンヒョンさんは「愛の不時着」が復帰後初ドラマとのこと。
降板時の苦しさがこちらで紹介されてました。
キム・ジョンヒョン降板理由と愛の不時着復帰まで

 

舎宅村の女性たちとか最初すごい感じ悪かった、今でも口が悪いのになんで惹かれるんだろうな。
村長は江口のりこさんを彷彿とさせます。
リ隊長の父親がなんと総政治局長ということで、このバックがあるゆえのあれこれ奇跡とも言える。
このお父さんの存在感もすごいです。
好きになるわけもないと思ってたのにお父さんすら愛らしい。
そして「愛の不時着」の最悪役・チョ・チョルガン少佐。
この方は好きになれるとこ一個もないはずですが、出てくるとワクワクします。
「殺人」への執着が強くて、権力でどんだけ殺すんだというそのギラついた目にゾクゾクする。
このオ・マンスクさんが岡村ちゃんそっくりなのですよ。
だからワクワク・ゾクゾクするともいえる…

 

まだ全然語り足りない。
”耳野郎”の人の良心たっぷり詰まった子犬のような目もたまらないし、セリの部下もいいキャラクターで、彼と行動を共にする保険屋の男性のピュアな目にも母性本能がくすぐられます。
セリの家族にはほとんどいい印象がないのですが、多分後半たっぷり描かれて、また一人一人に愛着が湧くんだろうな。
非武装地帯といえば朝鮮戦争でそのことにも触れられるし、軍人たちの除隊まであと9年もあるという話はとても重かった。
オモニ(お母さん)を誰もが大事に思う気持ちは韓国のドラマではいつも強調されます。

病院でのセリとリ隊長との身長差キスとか、同じベッドで寝るの?寝ないの?のドキドキとか、失われた心がいくらか戻った心地(笑)
あのカラフルなパジャマ、ヒョンビンさんに似合ってたな…。
ってかリ・ジョンヒョクという男がこうも実直に描かれるというのは、「韓国にももうそんな男はいないのだよ…」という嘆きの表れと捉えた。
北朝鮮の、しかも非武装地帯じゃないとあんなにピュアで頼もしいノーチャラ男性はいない…絶望…。
「ヒョンビンみたいな顔の軍人はいない」という北の書き込みを見つけました。やっぱそうですよね。。
そして何が痛快かって、主役2人がまぁまぁ妙齢ということ。
歳を取るということは「いろんな経験をしてきた」ということであり、若さ重視の日本とは違うなと思いました。
未婚女を笑うような表現もほぼ出てこない。それを言うのはムカつく財閥女(セリの義姉)だけでした(笑)
財閥出身のセリがなかなか(相当?)性格悪いという描かれ方がお見事です。
危険な目に何度もあってるのに翌日ケロッとしてるとことかも、ちゃんとその筋というかゆえんが感じられるんですよね。
こうじゃなきゃここまで上り詰めてこれなかったというような。

 

 

最終回まで見た感想はこちら。
↓↓
愛の不時着特集

 

↓↓とても参考になったファンページ。

「愛の不時着相関図」

 

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