録画してあった「海街diary」を見てました。
あの映画のナンバーワンは、私は広瀬すずちゃんと思いました。
3姉妹と家族になりたいんだけど、大事に可愛がられながらもどこか異邦人というか、家族になりきれない心の隙間がすごく伝わってきた。
アイスをひざ小僧に乗せて窓辺に座ってるシーンも絵になる。
美少女だったらみんなああいう切ない表情に撮れるものかしら。
心に影があるんだけど、1人で部屋にいるときはサッカーボール抱えて腹筋しちゃうくらいのスポーツ少女。
本当の広瀬すずちゃんの部分もチラリのぞかせてくれたんじゃないかという想像も楽しい。
正直、3姉妹の誰よりも演技が上手いと感じました。
美少女なんだけど、全身映ったときのずんどう感。
まだ中学生(役)なんだということにほっとするほど。
だって長澤まさみさんの肢体ったら、まるで「女の成長見本」みたいで。
長澤さんって胸大きいのに、腕も足もウエストもほっそいのですね。
すらーっとした脚がエロい!
映画の一番最初のシーンは、長澤さんのその脚ヌードからでした。
坂口健太郎さんとの一夜明けからの居眠りシーン。
長澤さんが始終髪の毛をかき上げたりいじくってる仕草が妙に気になりました。
気に障りました、と言うほうが近い。
色気が漏れ出ることをためらわない、肌露出の多い服を着てる女性に多い仕草。
田舎町にミニスカート・素足で訪れる。
山にヒールで訪れる人とまるで同類みたいな。
そして喪服でもやっぱエロい。
長澤さんもまた、そういう傾向の女性をよくわかってての演技なんじゃないかと思えてきた。
もしかしたら漫画で髪さわる仕草が多く描かれてたのかな。
銀行で仕事がちょっとグレードアップして、真面目に仕事に取り組む長澤さんと加瀬亮さんのシーンは、TBS日ドラマみたいな等身大の長澤さんが出ちゃってる風でした。
私は食事のシーンの乱雑さが気になったのだけど、それも各々の演技なのかな。
もの食べてるシーンが家族の親睦みたいに描かれてたけど、食べながらの演技が上手な人がいなかったような。
それでもすずちゃんが一番自然だった気がする。
綾瀬はるかさんが、不倫相手の堤真一さんにいつも中途半端な「バイバイ」なのも、台詞の中に「アレ」ってところどころで出てくるのも、全部漫画に寄せてるのかな。
だけどきっと漫画をしのいでるだろうシーンが、3姉妹の母役の大竹しのぶさんと、大おば役の樹木希林さん・3姉妹が一堂に会するとこ。
ずっと母親を許せない綾瀬さんと大竹さんが言い争うたんびに、樹木希林さんが「この話はもうここでおしまい!」って間に入る。
大竹しのぶさんは「だってしょうがないじゃない」「あたしだって悪いと思ってるわよ」って、その表情のみじめさ。
樹木希林さんは本当に爆発して「もうこの話はおしまい!!」ってぶちきれる。
あそこだけが本当に「家族」の当然のスムーズさに思えた。
喧嘩しても仲良くても、離れていても家族なりのスムーズさがある。
だけど4姉妹でなかなかそれが感じられなかった不足感が、あそこでやっと埋められた気がしたのでした。
リリーさんはどんなに温かみのあるおじさんを演じられてても、すずちゃんを見つめる表情はエロオヤジにしか見えないしさ…。
夏帆ちゃんはレキシボーカルの池田貴史さんと本当にお似合いのカップルだった。
釣りの手つき指南のシーンは、本来きっとマニアックな夏帆ちゃんの「らしさ」が出ちゃってたようで可愛かったな。
すずちゃんが幸田家に加わってから、あの美人すぎる3姉妹に元々備わってたユーモアや楽観性が引き出された、ように思えたそこを楽しんでたなぁ…と、見終えてからじわじわきたのでした。