2020秋冬ドラマアワード

「アワード」とか言っちゃって中学生のノリですが、この秋冬はたくさんドラマを見ました。

今回見たドラマ
「共演NG」テレ東
「#リモラブ」日テレ
「35歳の少女」日テレ
「危険なビーナス」TBS
「恋する母たち」TBS
「監察医 朝顔」フジテレビ

いきなりですが発表です(敬称略)

最優秀主演女優賞・・・吉高由里子「危険なビーナス」


危険なビーナスHP)

吉高さんの「お兄さま♪」などの謎テンション演技はあちこちで話題だったようですが、最終回の演技は思い返すとぞわぞわします。
ずっと弟の嫁を装ってた…と妻夫木さんに名乗り出たときの能面顔、「実は捜査員感」が本当お見事で、妻夫木さんの涙目の絶望が伝染したように泣けてきました。この2人はやっぱり魅せてくれる見事なコンビでしたよ。
あんなにセレブ妻装っといて、実はビッグサイズのネルシャツを着るすっぴん女…っていうのをちらっと最終回でのぞかせてた、あそこがまた個人的ツボでした。
しかも最後、妻夫木さんとのディナーで見せる笑顔は、それまでの天真爛漫な楓とはビミョーに違うんですよ。
吉高さんの「結局60度ではなく150度とくっつく」という星的セオリーはこれで3作目です。

柴咲コウ・鈴木京香・波瑠・上野樹里
「35歳の少女」の柴咲コウさんも凄まじかったです。最初、本当に無邪気な少女だったのが、1話ごとに微妙に成長していくんですよね。まさかあんな極端な冷酷キャラにまでなると思いませんでしたが、それはそれで美しかったです。
「共演NG」の鈴木京香さんがまた美しい!本当は元恋人(中井貴一さん)と抱き合いたくなんかないのに、そこは大女優なので華やかな演技をする。その二重の大女優感と、「うんこ野郎」という口汚さのギャップ、そして適度なババくささがお見事でした。
「#リモラブ」の波瑠さんは、めちゃ美人なのにまたダメさとキツさが漂う役。マスクしてるのに目の演技がすごいです。部屋着姿が可愛い。
「監察医 朝顔」は4月までの放送なのですね。上野樹里さんのこれまた微妙な切ない表情に毎週胸打たれてます。笑顔なのに深い悩みを滲ませるのです。

最優秀主演男優賞・・・坂口健太郎「35歳の少女」


35歳の少女HPより)

とにかくかっこよかったですね。
坂口健太郎さんって、好青年か頼りない役でしか見たことなかったですが、この常に怒りをたたえてるSっ気の強い役がぴったりでした。またお背が高い!
本来頭も良くて真面目ゆえに現代社会への絶望を感じ、堕落気味の結人くん。25年ぶりに目を覚ました望美(柴咲コウ)の純粋さに触れて生き方を見直していく…そのあとも踏んだり蹴ったり…結人くんはずーっとイライラしっぱなしなのですが、とにかく色気がすごかった。
都合悪くなると視線を宙に浮かせ、時にカッッと望美を見つめる…坂口さんのあの目線もたまりませんでした。あと口元が色気!色の白さも全部色気!

妻夫木聡・松下洸平・阿部サダヲ・風間俊介・中井貴一
妻夫木くんはさすがです!とやっぱり思った。「負け犬」と何度もディーンさんから言われてましたが、こんなに負け犬顔のイケメンを他に知りません。
松下洸平さんの魚座感が炸裂してる「リモラブ」です。「男がみんなそういうことしたいわけじゃない。手を繋いで寝るだけでも幸せなんだよ」。世の中の男全員こうだったらいいのに。
阿部さん演じた丸太郎が「エロい」と話題になってましたね。阿部さんが営みのあと力尽きてる感じが本当にリアルでした。
風間俊介さんのこと「怪しいな」とまんまと思ってしまった銃撃事件です。犯罪者っぽさと善人ふうを同時に漂わせる人ってそうはいないですよ…。
中井貴一さんのコミカルさは言うまでもないです。ミキプルーン大特集を見たような贅沢な気分。59歳のキス、素敵!

最優秀助演女優賞・・・鈴木保奈美「35歳の少女」

白髪頭と能面顔には衝撃を受けましたが、時々さかのぼる25年前のシーンでニコッと微笑む保奈美さんに、毎回涙がにじむほど感動してました。
あの幸せな時岡家が保奈美さん中心にまとまってて、なのに今はなぜこんなふうに…というギャップと白髪頭を思うとまた泣きそうです。獅子座女優は時に化け物のような壮絶さを演じてくれます。さすがです。

橋本愛・吉田羊・堀田真由・安蘭けい・中村アン・川栄李奈
橋本愛さんは時岡家の次女役。これがまた激しい…遊川さんは怒る橋本愛さんが好きなんでしょうね。こんな不器用でダメダメな橋本さんを見たことがなく、坂口健太郎さんと同じくらいの新しさが新鮮でした。
吉田羊さんは磯村勇斗さんと抱き合うのになんのギャップもなかったです。
堀田真由さんは「危険なビーナス」で資産家・矢神家の1人。お嬢様姿にうっとりでした。堀田さんってすごい演技うまいですよね。明人くんとは血が繋がってるんじゃないか?いとこならギリOK?というモヤモヤは今でも残ってます。
堀田さんの母役が安蘭けいさん。宝塚出身と聞いて納得です。いきなり知らない顔で、いきなり激しさを見せてくれました。即、名前調べた。
中村アンさんって演技うまいんですね。妻夫木くんの妄想で抱き合うたびに胸がつぶれそうになった。
川栄李奈さんのセフレ宣言は衝撃(役で)。女子に嫌われそうな役なのに、嫌われないギリギリの人柄の良さがあふれてました。

最優秀助演男優賞・・・ディーン・フジオカ「危険なビーナス」

ディーンさん脇役か!と衝撃を受けたものの、出ずっぱりでこれは嬉しかったです。
しかも、ディーンさんも団地暮らしで苦労してたんだ…とまんまと同情させといて、あれ全部フェイクという底意地の悪さ。「この負け犬が」と何度も妻夫木さんに浴びせてましたが、最終回で一気にエール調。泣ける…!濡れ髪吉高由里子さんの肩を抱いてたときは、なんかちょっと嬉しかったです。

柄本明・時任三郎・田中哲司・青木崇高
柄本さんも時任さんも、朝顔の子ども・つぐみちゃんと遊ぶシーンが本当にナチュラルで癒やしです。
田中哲司さんは「35歳の少女」でずいぶんやけっぱちなダメ親父ぶりでした。悪役より情けない役の方が好きです。
青木崇高さんは「共演NG」で鈴木京香さんの元彼として登場。ちょっとだけの出演だったけど、インパクト強かった!いい人そうな奴が一番上昇志向やアピール力が強烈という令和のアラフォーを見せつけられた感じです。

ベストカップル賞・・・及川光博×江口のりこ「#リモラブ」

実際はカップリングなるか!?という2人です。先週の最後に、及川さんの息子が再婚に反対表明。
この蠍ー牡牛オポジションカップルがなんとも新しいというかアダルティーというか、やっぱりお相手が江口のりこさんだからかな。現代風が見てて嬉しい。
及川さんを立てつつ、「あたしはあたし」を貫きつつ、サプライズのバラに「やめてやめて」と拒否しつつ…濡れた眼で及川さんを見つめたりする牡牛女の色気炸裂です。
及川さんのいい人感って全然嫌味じゃないんだよな〜。全力でコミカルもやってくれるこの2人に支えられてるリモラブと言えます。

最優秀作品賞・・・「35歳の少女」

ツッコミどころや不気味さはたくさんありましたが、とにかく毎回泣いてました。
遊川さんの作品って苦しいほど泣かせるんですよね。えぐってくる。
そしてところどころ好きじゃないセリフとかシーンもあるんだけど、名作って別にオールOKじゃなくていいんだっていう懐かしい感慨です。昔、そういう許容度でドラマ見てたなぁって。とにもかくにもラジカセですよ。インタビューの録音とかね。再生ボタンのガチャって音とか、昭和ゴコロがくすぐられました。

ツッコミ賞・・・小泉孝太郎「恋する母たち」

このドラマを毎話見てたもののついに乗れずに終わりました。どうもバブル臭・セレブ臭が漂っててダメで。
特に小泉孝太郎さんの役、本当にこんな人いる?って毎回思ってた。
飼い犬に「サルトル」って名前つける男と付き合いたくないし、小泉さんのいちいちに「きゃーハンサム!」って喜んでくれる木村佳乃さんに対して「うっとうしいなぁ」のぼやき。
木村さんがまんまと自分を責めて、「私は誰と付き合っても面倒と思わせてしまうみたいだから、別れましょう」とかさ、面倒がる男が悪いんだってば…。なのになんだかんだいい男として描かれてるのが受け入れられず。孤高ぶってるライターってみんなあんなもんなのかな。
磯村さんと吉田羊さんの「性欲よ」「性欲じゃない!」の応酬とか。あんな若者に「結婚しよう」と即言われて信じる女なんてどうかしてます。そういう意味では吉田羊さんは一番賢明な女性に見えました。
仲里依紗さんとあの高飛車夫はもう次元が違う。本当にああいうカップルがこの世に存在するのかな。
リカとカンチ世代の恋愛ならありうるのかもしれない。でも今のアラフォーがああいう恋愛するかなぁ・ああいうキャラっているのかな‥とばかり思ってしまった。でも阿部サダヲさんと吉田羊さん、矢作さんは年相応の余裕が漂ってたと思う!

 

「共演NG」はみんなうまかったなぁ。脇役の役者さんも豪華でした。
「エール」は最終回を見なかった初めての朝ドラかも知れません。
コロナ前までは毎日見てたのに、コロナ休みは心理的に大きかったです。「麒麟がくる」も脱落。
この間、友達とマッチングアプリの話をしてたら薦められたテレ東のドラマ。タイトル長いから割愛しますが、山口紗弥加さん主演。
2話見たけど、うーん。マッチングアプリ 、来年は使ってみようと思ってたのに、あれを見たらその気が失せました。怖いし、あれが実話とかどうかしてる。モテたいアラフォーって相当図々しいなと思った。
でも町田マリーさん、これまでよく知らなかったけど演技に即つかまれました。
なんと大人計画の舞台にほぼ毎回出てる少路勇介さんの妻とは…!少路さんの演技に夢中になった矢先のこの事実判明。こういう結びつきに触れるのがまた楽しいのですね。
「この恋あたためますか」は時々見てます。
中村倫也さんが頭ボサボサでルンバかけてるシーンがやっぱり素敵でした。
社長とかより、家でくつろいでる姿をもっと見たいのですよ。
森七菜さんの地味なボーイッシュさは、デビュー直後の宇多田ヒカルさんっぽいです。

ドラマ見ながら心に浮かんだぼやきをまとめてみました。
読んでくれた方おつかれさまです。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です