柔軟宮の男

この間の「マツコ会議」最終回に友近(水谷千重子)が出るという情報を得て、初めて見てみた。
そしたらキーポンシャイニング歌謡祭や明治座での模様が結構流れてて嬉しかったです。
なんと西尾一男とピザを囲む会まで取り上げられていた!

あれ、行きたかったんですよね。
でも神戸。高額。一緒に行ってくれる人ナシ。
ほんの数秒でも様子を感じることができてよかったです。

そんでマツコ会議。
千重子と同期の六条たかやまでスタジオに来ちゃったんだから驚きです。
六条=徳井義実ですね。
いや〜嬉しい。
明治座公演では千重子とステージに立つゲストが日替わりで、私は徳井か稲垣潤一の日にしたかったんだけど、友人がどうしても御崎進(藤井隆)の日に行きたいという。
…御崎進のスペシャル感には負けました。

徳井はそりゃ藤井隆ほど爆笑を起こさないかもしれない。
でも胡散臭いロマンスグレーがじわじわくるし、なんたって日本語の「哀愁のイングリッシュマン・イン・ニューヨーク」。
とにかく今も徳井義実が好きなんですよ。

特に徳井の「柔軟宮っぽい」とこが好きです。
私の金星が柔軟宮だから(乙女)ある種同類が好きなんだと思う。
徳井は太陽水星は牡羊だけど、月と金星が双子、火星が魚座。
恋愛の星といわれる金星も火星も柔軟宮だと、これは大変ですよ。
なんも決めないから。

おまけに「素の顔」である月まで柔軟宮。
こういう人は一見すごく優しく見える。
全部「ええよ」と言ってくれるような。
ただ、オールええよの底を探ると「どうでもええよ」にぶち当たる。
スタンスフリーというんでしょうか。
誰も束縛しないから自分もほっといてほしい。
そういうのが通用する人としか長続きしないのかもしれない。

本人としては「自分って心が広い」と思うのに、なぜか相手は不満げになる。
「決めてほしい」
これが苦手。
未来に不自由しかない決断はなるべくならしたくない。

だけど柔軟宮の男って、実に現代っぽい人じゃないかと思う。
対等でいいんですから。
支配とかない。
強引さも嫌い。
マッチョな男性性から進んで降りれる。
そんな人に「決めてほしい(結婚を)」「見せてほしい(男気を)」とか求めるのは酷な気もするし、時代遅れも甚だしい感じですね。
今もお相手についてこのあたりで悩んでいるなら、そんな願望はかなぐり捨てろと言いたい。

ここまで主に「金星・火星(ときどき月)」が柔軟宮の場合の話。
太陽は金星火星(月)ほど「っぽさ」はにじまないんじゃないかという体感。


私はなんたって徳井の優しさと、「競わない」みたいなスタンスが好き。
すべてが曖昧でふわっとしてるそのゆえんは、純粋さなんだと信じたくなるような希少性。
それは父親っぽさを見てるとも言える。
私の父は金星火星双子で月が魚(太陽蟹)
ルックスこそ徳井と全然違うけど、全般「どうでもいい」主義でしたね。
葬式からしばらくは「あの人は結局何考えてたかわからなかった」と悲しく思ったりもしたけど、「なんも考えてなかったんだろう」と今なら思える。
全般ルーズな人だから、「子どものために頑張るとかないのかよ!」と詰め寄ったこともあった。
父は無言だったけど、本心は「・・・ない」だったんじゃないか。
その本心を見つめる勇気はあのころの私にはなかった。

そりゃ子どもの私からしたら、どうしたって父に父の役割を求める。
でも今思えば、父は父という役割を背負ったつもりもなく、家族の誰かが必死で父!とペンキ塗りにかかっても、なんか塗れない不思議なバリアがある。
その誰にも侵害されない純粋さみたいなとこは、あのころの家族からしたらホラーだけど、柔軟宮がちな人って、「社会的にどうとかでもなく自分」という静かでしなやかな反抗心がある。


私の兄は金星が獅子、火星が蟹だけどめちゃ頑固。
民主的ではあるけど、「全然いいよ」と言うにしてもなんか検問がある。
考えてから許可を出すみたいな謎の上から感。

昔交際してた人は金星火星牡牛でしたが、やっぱめちゃ頑固。
「いいよ」ってスムーズに言ってくれない謎のつっかかりがあったんですよね。
「いつもデートは埼玉だけど、今日は神奈川に行きたい」とかの許可取るのも「んーー」みたいな。
そりゃ相手はいつも多忙そうで疲れてる人だったけど、「じゃ、いいよ」って言ってもらってもなんか罪悪感抱かせんだよな。

金星山羊、火星射手の人と交際してたとき。
「行こうぜ、絶対行こうぜ」が大体泡となる。
口だけ、というやつですね。
「そのときは本心だった」という「そのとき」に思いを馳せないと夢も希望も抱けない。
柔軟宮と活動宮のセットはノリがいい分、期待させられてがっかりというその落差が激しい。

男性の固定宮は、いまだ旧来の男性性がアップデートされてないんじゃないかという疑惑がある。
いい意味でアナログだけど、しぶとくにじむ昭和。
まぁ女性も恋愛となると急に古風になったりしますがね。
ただ柔軟宮の「なんでもいいです」は女でも「どうでもいい」がベースにあるのに、「染めやすさ」みたいにキモく捉えられがち。
「決めてほしい」とかいうのも、主導権を渡してるわけじゃなくめんどくさいし苦手なだけ、じゃないんですかね。

かくいう自分も古風なとこは残ってると言えるけど、おおまかなプランや食事先は仕切りたいタイプで、これは火星牡牛×月獅子の固定宮ゆえかもしれない。
この仕切りを勝手にやらせてくれる人とじゃないとストレスがたまる。
だから決めてくれたり強引な相手への憧れはあるのに、いざ引っ張ってもらうとゾワゾワして落ち着かない。
「これからどこに行くか?(お楽しみに)」みたいなミステリーツアードライブも自分には不安でしかない。
彼がずーっとゲームやってるのをそばで佇んで応援するなんてことも、まったくやりたくなかった20代。
ってか固定宮の自我って適当にごまかせない強固さがある。

柔軟宮の人だって「やりたいこと・やりたくないこと」ははっきりしてる。
それは「1人の世界」においてはそうだけど、「相手」が絡むと混乱がにじむ。
私は柔軟宮の中でも特に双子と魚に惹かれるのですが、男女共にこのセットと縁がある。
とにかく優しい人ですよ。
バヤリースオレンジみたいな薄さだけど、この人に100%は求めてない。
あと人間が好きなタイミングと人間を怯えるタイミングが気まぐれに訪れますよね。
ちょっと猫みたいな感じ。
いつまで経っても濃厚にならない距離感が自分には心地いいみたいです。



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