音楽備忘録

思えばこれまでたくさんの音楽を好きになった。

そこには必ず何かのきっかけがあって
たまたまラジオから流れてきた曲に衝撃を受け、思わすラジオを二度見してしまったり、前から知ってる曲だったのに、たまたまそのときのコンディションで急に輝きが感じられたり。
そしてそのあと何十年も心に鮮やかに残るもの。。
そのときの、いろんな思い出とともに…。

音楽に対しての探究心はたぶん20代前半が一番だった。
ふと、なんでこれらの曲を好きになったのか思い出しておきたいと思った。
ずいぶん前に出会った曲なのに、今でもCD引き出し最前列に鎮座するこのころのアルバム。
まずはそれぞれの出会いから簡単にメモしてみることにする。

き:出会ったきっかけ
口ず:思わず口ずさみたくなるポイント
旋律:好きな旋律
曲:ハマった曲・思い入れのある曲

19歳~24歳ぐらいまで(1990年代)

小沢健二
き:カローラⅡのCMからだろうか、雑誌のアルバム評か…あちこちでアルバム「LIFE」の評判を耳にした気がする。
口ず:世界に向かってハローなんつって手を振る~。「ラブリー」
旋律:「ラブリー」のイントロ。「愛し愛されて生きるのさ」の語りが入る前のドドッ、ドドッから語り部分。
曲:「ラブリー」まったく色あせない。ってか「LIFE」は本当に名盤!

UA
き:「情熱」で衝撃受けた。「甘い運命」で惚れた。
口ず:微笑むまで キスをして・・・「ミルクティー」
「ほほ・・」の低さがしびれる。
旋律・曲:「ストロベリータイム」のすべて。個人的思い入れが・・{グズン}
その他:BSでやってたライブに衝撃。
またほかの方の曲のカバーがいつもしみた。
「真夜中のギター」「傘がない」「Just Missed the Train」など。

ボニーピンク
き:確か・・・原田知世さんのアルバムも手がけたトーレ・ヨハンソンつながり?
口ず:あげる 私がスペ~シャルなうだ 歌ってあげる~。
「Heaven’s Kitchen」
旋律:「かなわないこと」のイントロからずっと。
曲:ありすぎる。「かなわないこと」「金魚」「Last Kiss」etc・・・
「That’s Just What You Are 」は何かのカップリング曲でエイミー・マンのカバー曲だけど一番好きかも。

カヒミ・カリィ
き:かつて音楽を一緒にやろうと一瞬だけ盛り上がった人から薦められて。
口ず:Tore it up, watched the pages・・・
「One Thousand 20th Century Chairs」。
意味はわかんないんだけどこの部分になると口ずさみ参加してた。
旋律:「One Thousand 20th Century Chairs 」のピアノイントロからすべて。
曲:「One Thousand 20th Century Chairs 」しつこいけど大好きな曲。
アルバムは「MY SUITOR」が癒し・・。

コーネリアス
き:オザケンつながりからかな…でもBSでやってた「FANTASMA」のライブに衝撃を受けたのははっきり覚えてる。
口ず:「STAR FRUITS SURF RIDER」のイントロの口笛のとこ。
旋律:「MIC CHECK」
曲:「CLASH」。BSで衝撃を受けたのはこの曲かも。

スチャダラパー
き:オザケンのアルバム「LIFE」内の「今夜はブギーバック」から。
今でもほんっと色あせない曲。
男だったらカラオケでラップ部分歌いたい。
口ず:オーネーノーン トゥダベキドーン てな具合にええ・・「今夜はブギーバック」
つーいつい流されちまう~。
それが正論 んふっ 入んないから「サマージャム’95」
旋律:「5th WHEEL 2 the COACH」のイントロ。かっこいい。

真心ブラザーズ
き:サマーヌードをどこかで聴いて一目惚れ、一耳惚れパターン。
口ず:ジョン・レノン 今聴く気がしないとか言ってた3、4年前
ビートルズを聴かないことで何か新しいものを探そうとした
そして今 懐メロのよーに・・・止まらない。。。「拝啓、ジョン・レノン」
旋律・曲:桜井秀俊さんボーカルの「Sound Of Love」がなぜかすごく好き。
ふかふかのBed ふかふかーのBed ふかふかのまくら飛び込んで・・・のとこが特に好き。

斉藤和義
き:TVで「砂漠に赤い花」を歌ってて、それをたまたま観てた母親が歌詞に感心。
なぜかそれをきっかけに、よく知らないのにアルバム「ジレンマ」を買う。
口ず:情熱の彼方に何がある~ 気になるから行こうよ・・・
「歌うたいのバラッド」
旋律:「透明な翼」のイントロからずっと。
曲:「ワッフルワンダフル」これも個人的な思い入れが・・・(せつな・・)
この曲で、「ダーリン」は女性から男性への呼び方と限らず、愛する人への呼びかけと初めて知る。

サニーデイ・サービス
き:CM曲「NOW」がきっかけだったかなあ・・・
口ず:さあ出ておいで きみのこと待ってたんだ・・・「baby blue」
旋律・曲:「baby blue」のピアノ間奏・エンディング部分。すべて。
青春の1ページともいえる思い入れのある曲。

ピチカート・ファイヴ
き:確かみんなのうたで「メッセージ・ソング」を聴いてから。
口ず:冬のある日 言葉もない手紙がぼくに届く・・・「メッセージ・ソング」
旋律:「悲しい歌」のイントロ。「大都会交響楽」のイントロも。
曲:「メッセージ・ソング」を聴いたときに「ぼく」のせつなさに衝撃。
ピチカートには本当に元気とかエネルギーをもらったなあ!

椎名林檎
き:駅前のショッピングセンターからさんざん「ここでキスして。」が流れてたときはなんとも思わなかったのに、友達からアルバム「無罪モラトリアム」を借りてハマった。
口ず:本当のしあわせは 目に映らずにぃぃ 案外傍にあって気付かずにいたんですが~「幸福論」
旋律:「茜さす帰路照らされど・・」のピアノイントロ、「閃光少女」(東京事変だけど)のすべて。
その他:この方も他アーティストのカバー曲がしみる。
スピッツ「スピカ」、松任谷由実「翳りゆく部屋」、
シンディ・ローパー「unconditional love」など。

その他
スピッツ
ホフディラン
かせきさいだぁ
TOKYO NO1 SOUL SET
スーパーカーもはまったなぁ・・・
すばらしいミュージシャンが続々登場してきた1990年代・・・

25歳~(2000年代)

中村一義
き:スピッツの「冷たい頬」のカバーで惚れる。知ってる人だったのにある日突然雷パターン。
口ず:そこで愛が待つゆえに~愛が待つゆえに~「キャノンボール」
旋律:「いつだってそうさ」のイントロ、「1,2,3」のイントロ。
しょっぱなのドッドッ!なとこからしびれる。
「キャノンボール」のイントロ。
曲:「キャノンボール」を聴くとほんとにアガる

くるり
き:たぶんラジオからの「ワンダーフォーゲル」。
ハローもグッバイも~が妙に切なかった。
口ず:ああ さっきから 風が冷たい~「ジュビリー」
こんなーことはぁ~言いたくないのさ 何かが違うと考える頭は真っ白に「青い空」
旋律:とにかく「ハイウェイ」のイントロ!
「チッチッチッチッ・・・」からぞくぞくっとする。
あと「ばらの花」のイントロ!
曲:「街」と「青い空」には衝撃を受けた。
くるりはのんびりした曲もいいけどこういうほうが好き。。

Cocco
き:シングル「羽根」をラジオで聴いてからかな・・。
口ず:No music no ラア~アア~(イフ)~
「SING A SONG ~NO MUSIC,NO LIFE~」
さよなら かわいい夢・・・「ポロメリア」
旋律:「羽根」のイントロとサビに入るまで。
曲:「しなやかな腕の祈り」思い入れがありすぎる。。
心が痛んでたときに本当に救われた。。

EGO-WRAPPIN’
き:友人から、私がはまるはず、とアルバム「満ち汐のロマンス」を借りてから。
あと、BSで観た「A Love Song」に衝撃受けそこからハマった。
口ず:Just looking in your heart.All my life・・・
Lay your body down Let me down・・・「A Love Song」
旋律:「A Love Song」に尽きる。。
ミニアルバム「SWING FOR JOY」と「色彩のブルース」がかっこよすぎ!

あと漏れなく小室サウンドにもハマりました。
これはカラオケ文化に伴ってかな・・
「BOY MEETS GIRL」は今でもイントロからぞくぞく・ワクワクするし
「EZ DO DANCE」の歌い出し
「I can hear my voice・・・」は歌いたいポイントを刺激するし。
globeだったら「Love again」、や「seize the light」の歌い出しの「Do you feel my heart?」だし、hitomiだったら「IS IT YOU?」が思い入れのある曲だし・・・。

30代になってからは
曽我部恵一
木村カエラ
レミオロメン
フジファブリック(←完全にモテキから)

 

30代になってから、私はかつてものすごく音楽に熱かったことを忘れていた。
ラジオを毎朝聴いていても「この曲をもう一度聴きたい!」「アルバムが欲しい!」と思うことが極端に少なくなったのはなぜだろう。
レンタルCD屋が急激に減ったことで、定期的に作ってた「マイベスト」みたいなカセットテープがなかなか作れなくなったこととか、カセットテープ時代の終焉に伴い、コンポやカーステレオではそんなに好きではない曲は簡単に飛ばせたり、シャッフル機能によって、アルバムまるまるじっくり堪能することもなくなり。
生まれたときは左利きだった私は小さいときは絵を描くことが大好きで、ほかのことが右利きに移行できても絵だけは左利き。
だけどいつからか絵を描くことをしなくなり、もう今では左手でペンを持ったときの自由な世界が広がる感覚が取り戻せない。
せいぜい定規で線を引くときだけ左手にペンを持ち替えるくらい。

世の中にこんなにもたくさんあふれる音楽を聴いても「感じる」機能が急速に衰えていった感覚と似ている。

 

レンタルCD屋へ通ってたときの楽しみの一つが、シングルのカップリングに珠玉の一曲を発見すること。
それが名曲のカバー曲だったりするとまた興味が枝分かれしてってことが多かったけど、そんな感動はもうなかなか味わえないのがさびしい。
歌詞カード見ながら歌って、アルバム曲全部それなりに歌えるようになったりとかも、もうあんまないな。。

そういえば、90年代はBSで「真夜中の王国」という、渡辺満里奈とユースケ・サンタマリアが司会というすばらしい音楽番組もあって、そういうところから、オリコンではなくてレコード屋でのベスト10に入る曲に興味を持つということが多かったんだな。
そういえば、この頃からユースケ氏は「満里奈ちゃんのケツがね・・・」などと今でもまったくブレのない司会ぶりで、大学生の松たか子を迎えたときは「付き合いたい!キスしちゃいたい!」などとも言っていたな。

あと教育テレビでも「土曜ソリトン」という高野寛と緒川たまきが出てる音楽番組もイケてたなあ。。
どうしてそういう番組がなくなっちゃったのかな。
私がアンテナ張ってないだけだろうか。

そして80年代、最も熱くなった音楽・・・
↓ ↓ ↓

ユニコーン!!

中学の頃は民生・命でした。
なんであんなにいろんなタイプの曲を生み出せたのか、本当に奇跡のバンドだと思う。
岡村ちゃんからもファンを楽しませるエンターテイナー性を強く感じるけど、ユニコーンは私にとって元祖・エンターテイナーだった。
♪She said “so long” さよならがー 後姿でぇー・・・
I’m gonna say  say  say “no”!! ノーノーノー・・・「SHE SAID」

あとはドリカムやTHE BOOM。
イカ天も毎週録画してて、たま も大好きだった。

そして高校生の頃にRCサクセション。
♪吉祥寺あたりで ゲロ吐いて・・・
「いい事ばかりはありゃしない」
すごい歌詞だけど、私も口ずさむとき「ゲロ」にアクセント置くぐらいものすごく愛着を感じるから不思議だな。。

もっとさかのぼれば、小学生ではサザン。
というか桑田佳祐。サザンはこのころは活動休止してた。
初めて桑田さんの曲に触れたのは、小学生のときにたまたま録音した「ONE DAY」。
「一番好きな曲」ってなんだかんだ何曲もあるのだけど、これも一番好きな曲のひとつ
あと「シャ・ラ・ラ」が好きでカラオケで歌いたいのだけど、快くデュエットで歌ってくれる人はなかなかいません。

そしてレベッカ。
姉が聴いてた影響。
公園で踊ってたなあ。。。
学校に行きたくない・・と泣きべそかいて休んだ幼い日に、10歳上の姉がレベッカのライブビデオを見せてくれて、熱があってもライブを乗り切ろうとするNOKKOを指し、「NOKKOもこうやってライブ頑張ってるんだよ・・・」と、そっと言われたことを今でも覚えてる。

そして音楽の道を開いてくれたのがTMネットワーク。
なんとなく借りてみた「Self Control」は小学生にもすーっと浸透する曲で、まさかこれが30代になっても鮮やかに輝き続けることになろうとは・・でも、それぐらいの衝撃は小さいながら感じてたのかもしれない。

でもほんとにほんとの一番最初にカセットテープにラジオから録音したのは
BaBe(ベイブ)!!の「Give Me Up」だったんだよな・・確か。
♪そんな時の熱い瞳 忘れーないで恋し~て!
あー、ココ、今でもハモれそう…

20代であれだけ発掘して聴いてた曲たちも、しばらく長いこと聴かなくなることもある。
むしろ常に定期的に聴いていたいと思うアルバムのほうが少ないかもしれない。
そんでむしろ、聖子ちゃんとかレベッカとかサザンとかユーミンや清志郎の曲を突然聴きたくなる衝動は、90年代以降に出会った曲を欲するものとは、違う気がする。

追記:そうでした、そうでした。
今またこんなに音楽に対しての「感覚」を思い出したり岡村靖幸氏に出会わせてくれたのは、TV版「モテキ」だったのだ。
フジファブリックで音楽への興奮を呼び覚まされ、大江千里の「格好悪いふられ方」で懐かしさのあまり感嘆の叫びをあげ、幸世こと森山未來くんを通して「どぉなっちゃってんだよ」の旋律に衝撃を感じ、神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴り止まないっ」のシャウトやピアノイントロに中毒症状が出たり…。
モテキ以降にTVに出たハマケンさんに対して「誰?」という空気をTVのこちら側で感じても、「在日ファンクでかっこよく歌ってるオム先生だぜ~」と一人悦に入ったり。
そして岡村ちゃんアゲインの「はっきりもっと勇敢になって」では、あのキスシーンのリアルさもさることながら、「♪夢中でぇーー・・・」とチューが最高潮に来るように計算されているのではないだろうかとさえ思える。
新も旧も堪能できる素晴らしいコンピレーションアルバムを手に入れた興奮を、いま思い出した。

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