意地悪はなぜ

職場で恐れられてる人は何人かいる。

なぜ恐れられるのか。
・言葉がキツいから
・意地悪だから
・嫌いという意思表示がわかりやすいから

言葉がきつくても意地悪じゃない人はいますね。
ただ熱血が過ぎるというか。

でも今の時代、「熱血が過ぎる」とかも許されなくなってきてる。
人を傷つけることはできるだけ避けたいですよね。
それしか方法がないこともあるとは思うけど。
例えば身の危険や仕事上の危機が迫ってるとき、ぼーっとしてる人には「何やってんの!」とかつい出ちゃうだろうし。
でも「悪意&マウントかそうじゃないか」というのは、受け取る側にとって案外はっきりわかること。

「言葉がキツくて意地悪」というのはもう最低だけど、そこに「嫌いというわかりやすい意思表示」まで加わる人というのもいるものです。
このタイプは2種類に分かれるんじゃないかと分析してみた。
A・自己肯定感が低いため常に「自分の下」を探してマウント(そうじゃないと自己の尊厳を保てないから)
B・幼少期にないがしろにされた怒りを何度も再現している(意地悪と甘えの間を常に漂う)

AとBに共通するのは、例えば駅員やタクシー運転手、店員、あらゆる人が蔑みの対象。
自分の下になる人を常に見つけに行くように。
さらにAは目に映るものすべてに難癖をつけるタイプで、こういう人の後輩になるとダメ出し&「お前嫌い」の嵐、メンタルの危機を体験させられる。上司にはこびへつらう。
ただ、そんな自分には自覚的であるようで、いまさら自分を変えることはできないんだという哀しさが漂ってたりもします。
昭和のお父さんってこういうタイプ珍しくなかったと思う。
「どうせ俺は嫌われてるんだ…」とボヤきつつ自分を変えられないような。

職場のAタイプは最近体調を崩して入院することになった。
強制的に自分を癒やすタイミングなのだろうか。
なんでも、みんなが放置してる仕事を背負ってるさなかのことだった。
Aタイプはそもそも自分に厳しくて真面目。優秀。
人に優しくできるわけもない厳しさを自ら課してるように生きている(ように見える)


Bタイプはいきなり無視してきたり、かと思えば「shikiちゃ〜ん」と甘えてきたり、ホッとしたのも束の間でまた無視されたり悪口言われたりと、かなり人を振り回す。
仲間の多くがその振る舞いにビクビクし、「自分が機嫌を損ねたんじゃないか(心当たりないけど…)」と頭を悩ませる。

これは一種のDVですよね。
Bにとったら無視には理由があるらしいものの、こっちとしたら当たり屋みたいなことで気分を勝手に害され、どこに地雷があるかわからない。
でもビクビクしたくないから多くがその人にへこへこするようになってしまう。

結局、みんなに王様・女王様でいさせてもらってる間は機嫌が良いんですよね。
このタイプは「親に特別扱いされないこと」への怒りがずっとあるのか、ほかのきょうだいのほうが大事にされている!と時折今も憤慨したりする。

自己肯定感が高いんだか低いんだかはわかりません。
ただ、自分の機嫌を自分で取れないというのか、「この服どう?いいでしょ?」ということを臆面もなく誰彼に褒めてもらおうとしたり、悪口を言うことで人の関心を集めようとする。
一人じゃ自己を保てないのかもしれない。
「誰か」にうんとアゲてもらうことを常に望んでて、人を使ったり巻き込むことにためらいがない。
周りはこんなに疲れてるのに…
共通点としては「ねぇ、ちょっと来て〜」と遠くから人を遣わす。お前が来い!

番外編で、「恐れられてないけど意地悪な人」もいます。
なんつーか、人のものをかすめとるタヌキみたいな人ですよね。
タヌキみたいな丸顔に心を癒やされてる間に、こっちの何かが奪われてる。
それは大事な秘密とか情報とか。
こういうタイプには親分的な人か強力な味方がいて、「親分、いい情報入手しましたぜ…」みたいなことになってたりする。
心を開いてくれたんじゃなくて、自分は利用されてたんだと。そいつの地位向上のために。
だけどこういう人は聞き上手・引き出し上手。なんでもしゃべっちゃいますね。

共通するのは、進んで「下の顔」ができること。
「あっしはあなたを慕ってますぜ…」というポーズでこっちを気分良くさせて、突然タヌキに化けて去っていく。
あんなに話を聞いてくれたのに、すべては力のある親分に情報という餌を届けるため。
親分もこういうタヌキを手下にしたいので、権力者から結構人気なんですよ。
歯噛みするのはいつだって地位も権威もない一般庶民。
タヌキって誰だよって話ですが、私はこういうタイプに幼稚園のときから振り回されてきましたね。
怖い人の悪口一緒に言ってたら、全部親分に筒抜けだったとか。
親分って誰だよって話ですが、Bタイプが多いですかね。

一体なんのために?なんのメリットがあるのかと思うけど、こういうタイプは家族内の権力争いにすでに巻き込まれてて、どういうやり方なら実質トップに立てるかという方法を熟知している。
この人なりに幼い頃から頭を使ってきたんだと思う。
親分が強烈なタイプでも、その親分に恋慕われるほど重宝されたりと、いずれ親分のコントロールにも成功。
その景色は相当いいもんなのかもしれない。
そんなやり方はごめんだけどね。

・・・というわけで、職場のあの人はなぜあんなに意地悪なんだ?と思う9月だったので、勝手な分析をして心を鎮めようという試みでしたが、なんだかんだ「この自分で大丈夫!」という自己肯定バリアが最強じゃないかと思います。
自分ってダメかも…ってなって、AやBやタヌキにジャッジされる隙を与えてはならない。
人の隙大好物ですからね!

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